財務スキルを身に着けたいのですが、損益計算書や、貸借対照表の見方って難しいですよね?
こんな悩みを解決します。
皆さん、財務って難しいと思っていますよね?確かにきちんと勉強し始めると、色々と覚えることもあり難しいです。しかし、見方だけであればコツをつかめば以外とすぐにわかるようになれるんです。
この記事でやさしく解説していきますので、参考に読んでください。
財務スキルとは
そもそも財務スキルって何?、という方もいますよね?
簡単に説明すると「商売を考える上で、感覚やイメージではなく、数字に落とし込むこと」です。このスキルは非常に重要で、どんな商売をするにあたっても必ず身につけなければいけません。
財務とは大きく2つに分かれます。
🔲損益計算書(P/L:Profit and Loss Statement)
一定期間の経営の成績表で、売上げから費用を引いた利益がわかります。
例えば1年間でいくら利益を出したかがわかります。
🔲貸借対照表(B/S:Balance sheet)
一時点の財政状態の指標が分かります。
①期末時点で、会社に存在する財産の状態を表しています。
②会社資金の調達と運用の状況を表しています。
損益計算書の作成方法については下記記事を参考にしてください。
貸借対照表の見方について知りたいという方は、下記『【財務スキル】実は簡単!15分でわかる貸借対照表(B/S)の見方を解説』記事をみてください。
損益計算書の実物・図解・仕組みについて
今回この記事では損益計算書の読み解き方を解説してきます。
損益計算書の実物と図解
左側が通常使われている損益計算書です。色々な勘定項目がありこれだけ見ていたら嫌になりますよね。そこで、もっとわかりやすく右側のように図解にしたものを見てみましょう。これで大分見やすくなったとは思いますが、まだ内容がわかりませんよね?
これは簡単に言うと
・赤い部分が支出と利益(出ていくお金と余ったお金)
です。
仕組み=収益と費用を比べて利益(または損失)を出している
それではまず仕組みから説明します。
左側は先ほど損益計算書を簡単にした図解ですが、右側はそれをもっと項目を簡単にまとめたものです。
これは最初の方でも説明したように、収益から費用を引いて余ったのが利益ということを表しいるのです。
損益計算書を読み解く上で重要なのは、
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前当期純利益
- 当期純利益
この「5つの利益」です。
損益計算書の見るべきポイントがわかれば、「どのような事業で、どれくらい儲けているか、あるいは損失を出しているか」が明らかになります。
そのためこの「5つの利益」について解説していきます。
損益計算書の5つの利益の読み解き方
コーヒーショップの例で説明していきます。
売上総利益=本業の利益(売上高から売上原価を差し引いて算出)
売上総利益=売上高-売上原価
コーヒーの販売が本業です。単純にコーヒーを売って、その対価にお金を払ってもらったものが売上げとなります。コーヒーの原価が売上原価、そしてその差分が売上総利益となります。
営業利益=売上総利益から販売費と一般管理費(販管費)を差し引いて算出
営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費
コーヒーを売るためには人、場所、集客が必要です。商品を販売するための間接的なコストのことを販管費といいます。
販管費とは、販売費および一般管理費のことです。販売費は、商品を宣伝するための広告費用が該当します。一般管理費は、オフィスの家賃、社員の給与、電話代、交際費などです。
経常利益=本業で獲得した利益に、本業以外で獲得した収益と費用を加算して算出
経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用
コーヒーショップの本業以外に、イベントスペースの貸し出し料や、レッスン料といった毎月収益が発生することを「営業外収益」といい、それにかかる費用を「営業外費用」といいます。
株の売却益や、本業に付随して販売した商品の販売益などもこれに含まれます。
税引前当期純利益=当期に発生した全ての事象を加味した利益
税引前当期利益=経常利益+特別利益-特別損失
税引前当期利益は、法人税など、その期に納めるべき税金を支払う前の利益額です。コーヒーショップの場合でいうと、店舗自体の売却や、キッチン用品の故障修繕費用など、一時的に発生した収益や費用を引いた利益となります。
・特別利益
特別利益とは、継続的に発生する利益ではなく、本業以外で一時期、臨時的に発生した利益のことです。不動産などを売却したことによる「固定資産売却益」や、長期保有していた株式や証券の「売却益」などが該当します。
・特別損失
企業の事業とは無関係のところで、臨時的に発生した損失のことです。何が特別損失にあたるかという決まりはありません。特別損失に含まれるのは、不動産の「固定資産売却損」や長期保有している株式の「売却損」、火災や盗難、災害による「損失」などです。
当期純利益=当期に発生した全ての事象を加味した利益
当期利益(純利益)=税引前当期利益-法人税等(法人税+法人住民税+法人事業税)
決算期における、最終的な利益のことを「当期利益」といい、「純利益」とも呼ばれます。この数字がマイナスであれば赤字ということです。
損益計算書の読み解き方
問題:化粧品会社「資生堂のPL」はどれでしょう?
分からないですよね?
ただこの表を読み解くことができるようになると、自分が経営する時だけではなく、投資をするときにも大変役に立ちますので、一緒に解いていきましょう。
まずは資生堂のイメージを考えてみましょう。
➤売上原価の高い右側の表は違うな~。
・全国のデパートに美容部門を配置してるし、CMで女優が多く宣伝してるよな~。
➤販管費が高そうだな~。
・メーカの利益率ってこんなに高いっけ?
➤左側と真ん中で利益率が低いのはどっちだ?
ということで、真ん中が資生堂の損益計算書でした。
このように損益計算書の見方がわるようになると、イメージでどの会社のものなのかが分かるようになるんです。
ちなみに、左側は「facebook」、右側は「ぴあ」です。業界ごとの損益計算書がわかるようになると、経営の見方・投資先の見方に繋がりますのでぜひ調べてみてください。
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