財務スキルを身に着けたいのですが、貸借対照表や、損益計算書、キャッシュフロー計算書の見方って難しいですよね?
こんな悩みを解決します。
皆さん、財務って難しいと思っていますよね?確かにきちんと勉強し始めると、色々と覚えることもあり難しいです。しかし、見方だけであればコツをつかめば以外とすぐにわかるようになれるんです。
この記事でやさしく解説していきますね。
財務スキルとは
そもそも財務スキルって何?、という方もいますよね?
簡単に説明すると、
「商売を考える上で、感覚やイメージではなく、数字に落とし込むこと」
ということです。
このスキルは非常に重要で、どんな商売をする・投資をするにしても必ず身につけなければいけません。
財務とは大きく3つに分かれます。
🔲キャッシュフロー計算書(C/F:Cash flow)
会計期間中の現金の流れが数値でわかります。
簡単にいうと、「お金の流れがわかり、会社にどのくらいの現金があるか」がわかります。
キャッシュフロー計算書については、上場企業のみ作成が義務付けられています。
🔲貸借対照表(B/S:Balance sheet)
一時点の財政状態の指標が分かります。
①期末時点で、会社に存在する財産の状態を表しています。
②会社資金の調達と運用の状況を表しています。
貸借対照表についての記事は下記となります。
🔲損益計算書(P/L:Profit and Loss Statement)
一定期間の経営の成績表で、売上げから費用を引いた利益がわかります。
例えば1年間でいくら利益を出したかがわかります。
損益計算書についての記事は下記となります。
今回この記事では、『キャッシュフロー計算書(C/F)』について解説していきます。
キャッシュフロー計算書は 「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つに分けて見る
ソフトバンクの連結キャッシュフロー計算書を参考に説明します。
左側が実際のキャッシュフロー計算書です。これではやはり見づらいですよね。そこで右側のようなグラフにすることで大変見やすくなります。『営業活動』、『投資活動』、『財務活動』の3つに分けてみることで企業がどのような状況なのかがわかるようになります。
それではこの3つの項目について解説していきます。
営業活動とは
企業の営業活動によって、流入・流出した現金の動きがわかります。
ソフトバンクの本業は通信事業です。このキャッシュフロー計算書をみると、本業は利益を出し好調とみることができます。
営業活動とは
- 商品を販売して手に入れた現金
- 材料を仕入れるために支払った現金
- 広告宣伝費など販管費支出に流出した現金
- 税金支払・保険金受取など
です。
営業活動のキャッシュフローは3つの区分の中で一番重要です。
そもそも本業で儲かっていなければ話になりませんよね。
投資活動とは
企業の投資活動によって、会社に流入、流出した現金の動きを表しています。
このソフトバンクの投資活動は、本業で儲かった分以上に投資にどんどん使っています。単純にマイナスなので業績がダメなのでは?と思うかもしれませんがそうではありません。確かにこのソフトバンクの投資活動は攻めすぎなところはありますが、むしろマイナスになっているほうがどんどん投資をして事業を拡大しているため理想的なのです。
この投資活動で見えることは、企業がどういうところにお金を使っているかということなので、どういうものに対して興味があるのか?、どういう経営方針なのかがわかるようになります。
財務活動とは
資金調達と返済による現金の動きを表しています。
ここでソフトバンクは、投資に使いすぎた分を財務活動で資金調達を行っています。
矢印は調達したらプラス(矢印は上)、返済したらマイナス(矢印は下)となります。企業が上場し資金調達した場合、この区分が大きくプラスとなる場合が多いです。
3つの数字のおさらい
3つの活動の動きで企業がどのフェーズにいるのか推測することができる
これまで説明してきた、3つの活動の『営業活動』、『投資活動』、『財務活動』をみることで、次の6つフェーズに分けることができます。
健康経営
本業で儲かって、その資金を投資や借入の返済をしている
攻め型
本業で儲かって、資金を投資して足りない分を借入してる
治療型
本業や設備売却で資金を得て返済にあててる
衰退型
本業で資金が出て、設備を売却して返済を進めてる
勝負中
資金繰りが難しくて流出してるが、借入によって投資を行っている。
東芝の財務諸表
事業を売却しまっくている
問題:マネーフォワードのキャッシュフロー計算書はどちらでしょう?
いきなり言われてもわかりませんよね。
まずは、マネーフォワードという会社について調べてみましょう。
マネーフォワードについて
マネーフォワードはSaaS(Software as a Service)の会社です。
利用期間に応じて使用料を取るモデル(EXCELのサブスクなどと同様)です。
次にマネーフォワードのイメージを考えてみましょう。
➤利益がでいないのはどっちかな?
・IT企業だから固定資産への投資はそこまでないはずだなぁ。
➤投資が少ないはどっちかな?
このことから、マネーフォワードのキャッシュフロー計算書は左側とわかりましたね。
このようにキャッシュフロー計算書の見方がわるようになると、イメージでどの会社のものなのかが分かるようになるんです。尚、右側は『武田製薬工業』です。
キャッシュフロー計算書の見方はどうだったでしょか?思っていたより簡単だと思いませんでしたか?今回の記事を参考に、今後自分が事業を行うときや投資をするときなどにぜひ役立ててみてください。
今回の内容は、MUP WEEK19の学習内容となっております。興味がある方は竹花貴騎さんのYOUTUBEも見てみてください。
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